離島でみつけよう！長崎ならではの新しい暮らし方と魅力

日本一離島が多い！

長崎県には実に73もの離島があり、これは日本一の数を誇っています。五島列島、対馬、壱岐島など、大小さまざまな島々が点在し、それぞれが個性豊かな魅力を持っているんです。
本土から離島へは、主にフェリーや高速船を利用します。たとえば、長崎港から五島列島（福江島）までは高速船で約85分。対馬へは比田勝港まで約110分で到着します。近年は空路も充実し、長崎空港から五島つばき空港や対馬空港への定期便も運航中。天候に左右されやすい海路に比べて、安定した移動手段として人気です。
また、軍艦島（端島）や伊王島など、長崎市に近い離島へは気軽な日帰り観光も可能ですよ。特に、軍艦島は世界文化遺産に登録された産業遺産として、国内外から多くの観光客が訪れています。

島の産業と暮らし

離島の主要産業は、やはり漁業です。新鮮な魚介類は島の誇りであり、観光客の人気を集めています。特に、五島列島のアジやサバ、壱岐のイカは絶品！また、養殖業も盛んで、クロマグロやトラフグの養殖が行われています。
農業では、島の気候を活かした柑橘類の栽培や、椿油の生産なども。最近では、こうした一次産業と観光業を組み合わせた体験型観光も注目を集めています。
医療面では、島の暮らしを支える看護師の存在が重要です。特に離島医療は、地域に密着した医療サービスの提供が求められ、やりがいのある仕事として評価されています。

受け継がれる島の歴史

五島列島には、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産である教会群があります。江戸時代、キリスト教が禁止されていた中で、密かに信仰を守り続けた人々の歴史が今に伝わっています。
対馬は、古くから日本と朝鮮半島を結ぶ交易の要所です。「対馬国」として独自の外交を行い、朝鮮通信使の寄港地としても栄えました。今でも、韓国との交流が盛んで、観光客も多く訪れています。

島の四季と行事

離島ならではの伝統行事も魅力の一つです。五島列島の「五島神楽」は、豊作や豊漁を祈願する伝統芸能として、今も大切に受け継がれています。また、四季折々の風物詩も島の暮らしに彩りを添えています。夏の夜には漁火が海面を美しく照らし、秋になると島民総出の運動会が開かれるなど、温かいコミュニティならではの行事が今も息づいています。
食文化も離島ならではの特色があります。コシの強い五島うどんや、米と麦を原料とする壱岐焼酎など、島の特産品は観光客からも大変人気です。また、その日に水揚げされた新鮮な魚を使った郷土料理は、島の食文化を今に伝えています。
本土では味わえない、ゆったりとした時間の流れと、人々の温かなつながり。それこそが、長崎の離島が持つ最大の魅力かもしれません。